■ストーリー

 主人公は、同級生の美穂と最近付き合い始めたばかり。
 幼馴染のさやかが二人の橋渡しをしてくれた。

 毎朝、公園にある大樹の元で待ち合わせをし、
 美穂と一緒に登校する主人公。
 公園で出会う時、美穂はいつも、祈るように空を見上げる。
 何を想ってそうしているのか、聞いたことはないけれど、
 彼女は儀式のように、空を見上げる。

 美穂、さやか、そして友達の幸紀。
 仲のよい三人とともに過ぎていく、平穏な学園生活。
 美穂との関係も、少しずつ深くなろうとしていた、ある日。

 …忽然と美穂が消えてしまう

 朝、待ち合わせをしていた公園に美穂は現れず、
 代わりに今まで会った事すらない少女(美沙)がやって来て、
 親しげな口を聞く。

     

 戸惑いながらも対話する主人公。
 美沙は主人公を、自分の家庭教師だと勘違いしているらしい。
 「今晩もよろしくお願いしますね」などと言う。
 しかし、そんな筈はない。
 今、初めて会った人間の家庭教師を、
 自分が やっていた筈がない……。

 しかし…
 学園にも自宅にも、美穂はいなかった。
 いないどころか、美穂は幼い頃に死んでしまった事になっていた。
 代わりに妹の美沙が存在し、
 主人公は彼女の家庭教師をやっていた事になっている…。
 さやかと幸紀以外の人間は、美穂の事を覚えてすらいないこの世界。
 いったい何が起こったのか? 起こっているのか?

   *   *   *   *   *   *   *   *

 美穂のことを誰も覚えていない、
 でもそれ以外は何も変わっていない世界に
 シフトしてしまったことを知った主人公は、
 同じくシフトしたさやか、幸紀ともに、
 校医の綾子先生の力も借りて元に戻る方法を探す。
 しかし、日を追うごとになぜか、
 自分の記憶から美穂との想い出は失われていく。

    

 美穂のいない世界にずるずると同化していく三人。
 (そのうちに自分は美穂の事を完全に忘れてしまうのではないのか?)
 焦る主人公。しかし、元の世界に戻る方法は分からないまま。

 ひたむきに主人公を慕ってくる美沙。
 美穂の記憶が減っていくのに比例して、増え続けていく美沙との想い出。
 やがて、さやかが自分で抑えていた、主人公への想いも走り出してしまう。

 そして現れる、謎の少女、つかさ。彼女は主人公に告げる。
 「想いを空に捧げよ」と。

 美穂のいる元の世界に戻るのか?
 あるいは、「こちら側」の世界に順応するのか。
 誰とともに生きるのか。主人公は選択をする…。

こちらのコーナーでは
「あの空の向こう側」のストーリーを
ご紹介いたします。

是非、熟読していただき、
どのような結末が待っているのか、
想像を膨らませてくださいね。

それでは、よろしくお願いします。

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